ミドリガメが日本の自然を壊す?ミシシッピアカミミガメが日本の自然に与える深刻な影響とは

外来種
Red Eared Terrapin - Trachemys scripta elegans. Red eared slider turtle in the summer sunlight.

こんにちは、生き物大好きブロガーのそーちゃんです。

最近、何かと話題に上がる『外来種問題』を皆さんご存知でしょうか。

代表的なものでいうと、『ジャンボタニシ』や『ヒアリ』などが、ここ数年の間でニュースに取り上げられるほど有名な問題となっています。

しかし、彼らよりもずっと前から日本にやってきて、既に”日本の景観にも馴染んでしまっている”、日本で最も有名といっても過言ではない外来種を知っているでしょうか。

それは、『ミシシッピアカミミガメ』、別名『ミドリガメ』と呼ばれるカメ。

ミシシッピアカミミガメは、神社の池から用水路、河川など、日本の至る所に生息しており、私たちの生活にもすっかり馴染んでしまっていますが、実はとても危険な『侵略的外来種』なんです。

ということで今回は、学生の頃から外来種の駆除などの生態系保護に携わってきた私が、ミシシッピアカミミガメの基本情報や恐ろしさ、見つけた場合の対処方法、飼育方法などを、分かりやすくお伝えしていきます。

ちなみに、ミシシッピアカミミガメは”責任を持って飼育していれば”、生き物にあまり詳しくない方でも飼育することができる、とても可愛らしいペットですので、『外来種』というだけで敬遠しないようにしてくださいね。

ミシシッピアカミミガメの飼育に必要な設備のリンクも、後半に掲載しているので気になる方はぜひチェックしてみてください!

✅ ミシシッピアカミミガメとは?

🧬 基本情報まとめ

項目内容
和名ミシシッピアカミミガメ
英名Red-eared slider
学名Trachemys scripta elegans
原産地アメリカ合衆国ミシシッピ川流域
寿命約20~40年(飼育下)
体長最大30cm以上
生態半水棲/昼行性/雑食性
食性雑食性:昆虫、水生植物、小魚、水草、カメ用配合飼料など
生息環境池、湖、沼、川などの淡水域(流れの緩やかな場所を好む)

ミシシッピアカミミガメは流れの緩やかな場所に生息している!

ミシシッピアカミミガメは、アメリカ合衆国原産の半水棲カメ(主に水の中に生息するカメ)で、日本では『ミドリガメ』『アカミミガメ』とも呼ばれています。

彼らの原産である、アメリカ合衆国のミシシッピ川流域は、非常に流れが緩やかで川幅の広いのが特徴となっており、ミシシッピアカミミガメも流れの緩やかな場所を好んで生息する生き物です。

そのため、日本でも流れの早い河川には生息しておらず、基本的には田んぼや池、用水路、流れの緩やかな河川の下流域などに生息していることが多いんです。

ミシシッピアカミミガメは長生き?大きい?

ミシシッピアカミミガメは20〜40年ほどは生きる、非常に寿命の長い生き物です。

また、彼らは最大で”30cm以上”にもなることもある、大型の水棲カメのため、ミシシッピアカミミガメが生息する一帯では、あまり天敵が存在しておらず、生息域では食物連鎖の上位層に君臨しています。

さらにミシシッピアカミミガメは雑食性の生き物で、水中の小魚や昆虫、水草など、あらゆるものを食べて生活しています。

ミシシッピアカミミガメを飼育する上では、この『雑食でなんでも食べる』という特徴はとても助かるのですが、”外来種”という観点から見ると、これ以上厄介なことはない件に関しては、中盤でお話ししていきます。

幼体は甲羅が緑!大きくなると『赤耳』が目立つように!

ミシシッピアカミミガメはその名の通り、耳のあたりに赤い斑点(赤耳)があるのが最大の特徴です。

しかし、幼体の頃は『赤耳』はなく、その代わりに『鮮やかな緑の甲羅』が大きな特徴になります。

そう、ミシシッピアカミミガメの愛称である『ミドリガメ』の由来は『幼体の頃の緑色の甲羅』!

5年ほど前までは、商店街やスーパーのお祭りなどで、ミシシッピアカミミガメの幼体が景品として販売されていて、大きな人気を集めていたことから、多くの日本人はその『緑色の甲羅』を見て、彼らを『ミドリガメ』と呼んでいたというわけです。

ここまでで、ミシシッピアカミミガメについて、大体のことがわかったかと思いますので、いよいよ次は彼らの『日本での外来種としての問題点』についてお話ししていきます。

最恐の外来種『ミシシッピアカミミガメ』

ミシシッピアカミミガメは日本国内で外来生物問題の象徴的存在になっています。

そのため、ミシシッピアカミミガメはその脅威性から、環境省によって令和5年6月1日より『条件付特定外来生物』にも指定されました。

『条件付特定外来生物』は簡単に説明すると、販売や飼育、放流について、日本の法律に則って様々な規制がかかった生き物のことを指します。

条件付特定外来生物に指定されることで、かかる規制は以下の通りです。

項目内容
分類条件付特定外来生物(2023年6月1日指定)
飼育✅ 可能(許可・届出不要)※ただし「終生飼養(最後まで飼う)」が前提
譲渡・販売・繁殖❌ 原則禁止(例外的に「無償譲渡の手続き」あり)
野外への放出❌ 厳禁(違法行為)(キャッチ&リリースは例外)
輸入・持ち込み❌ 禁止(空港・港で没収対象)
展示(イベント・教育目的など)✅ 一部可能(事前の許可・届出が必要)
標本や剥製の製作・販売✅ 可能(加工されたものに限る)
登録義務❌ 登録制度なし(ただし責任を持った飼育が求められる)

また、違反した際の罰則は以下の通りです。

違反行為罰則内容
無許可での販売・繁殖・譲渡1年以下の懲役または100万円以下の罰金
野外への遺棄・放流同上(重い処罰対象)
法人が違反した場合最大1億円以下の罰金

この2つの表を見てもらえれば、ミシシッピアカミミガメが日本にとって『どれだけの脅威を持った生き物』と認識されているかがわかるかと思います。

では、ミシシッピアカミミガメが日本で脅威となっている理由は何なのでしょうか。

その理由は大きく3つあります。

ミシシッピアカミミガメは『雑食で何でも食べる…』

先ほどもお話ししましたが、ミシシッピアカミミガメは雑食性の何でも食べる生き物。

その”雑食性”は日本の生態系にとって、大きな脅威となり、なんと日本のあらゆる在来種が、彼らの捕食対象となってしまうんです。

まずは、ミシシッピアカミミガメの雑食性が、日本の生態系にもたらす影響を見てみましょう。

影響項目内容
① 在来生物の捕食オタマジャクシ、小魚、水生昆虫などを捕食し、メダカ・カエル・トンボ類などの在来種の減少を招く。
② 水草・植物の食害水草や水生植物を大量に食べることで、水辺の植生を破壊し、水鳥や他の生物の生息地を奪う。
③ 競合による生態系の変化在来種(例:ニホンイシガメ、スッポン)と餌や生息場所を競合し、在来カメの減少を引き起こす

実は、ミシシッピアカミミガメが『雑食である』というだけで、こんなにも日本の生態系への影響が出ているんです。

では、詳しくお話ししていきます。

① 在来生物の捕食

ミシシッピアカミミガメは、日本にもとから生息している、あらゆる在来種が捕食対象になっています。

例えば、カエルになる前のオタマジャクシや、小魚などはミシシッピアカミミガメにとって、格好の獲物となるため、彼らが生息している地域での在来種の繁殖ができなくなり、結果的にその地域での在来種が減少してしまうんです

現に私の住んでいる地域では、ミシシッピアカミミガメが増えすぎた結果、オイカワやタモロコといった在来種を見かけることが少なくなっています。

② 水草・植物の食害

ミシシッピアカミミガメは雑食のため、在来の水草なども食べてしまいます

彼らが水草を食べてしまうことで、水辺の植生が破壊されてしまうことはもちろん、その水草を隠れ家にしていた小魚や水生昆虫も住処を失って減少してしまい、さらにはその小魚などを捕食対象にしていた鳥たちも、餌がなくなってしまうことで、その地域から姿を消してしまうんです。

『ミシシッピアカミミガメが水草を食べる』というだけで、こんなにも日本の在来種に影響が出てしまうことに驚いた方もいると思いますが、これがミシシッピアカミミガメの脅威です。

③ 競合による生態系の変化

A red-eared slider turtle (Trachemys scripta elegans)

ミシシッピアカミミガメに限らず、日本の在来種である『ニホンイシガメ』や『スッポン』も雑食性の生き物です。

そのため、ミシシッピアカミミガメと日本の在来のカメたちは、捕食対象が被っていることになります。

一見、エサを分け合えばいいように感じるかもしれませんが、日本の在来のカメたちは最大でも甲長が20cmほどで、性格は穏やか

一方で、ミシシッピアカミミガメは最大で30cmを超える大型種で、性格も凶暴な個体が多いため、日本の在来種たちが食べていたエサをほとんど奪ってしまうんです

中には、ミシシッピアカミミガメによって、手足を食べられてしまったイシガメがいたという報告もあるほど…

そんな環境で共生なんてできるはずもなく、今やニホンイシガメの個体数や生息域は激減してしまい、ミシシッピアカミミガメの生息する地域では、ほとんどイシガメの姿を見ることはできなくなりました。

ミシシッピアカミミガメは環境への適応力が高すぎる…

Red Eared Terrapin – Trachemys scripta elegans. Red eared slider turtle in the summer sunlight.

ミシシッピアカミミガメは、環境への適応力が非常に高い外来種です。

彼らの適応力が日本の自然環境に与える影響は、きわめて深刻で広範囲に及びます。

まずは、ミシシッピアカミミガメの環境適応力の高さを見てきましょう。

特徴内容
🏞️ 幅広い生息環境に対応池・川・沼・用水路・都市公園など、自然から人工環境まで生活可能
🌡️ 気温変化に強い暑さにも寒さにも耐性があり、日本の四季に順応
🐟 雑食性魚・昆虫・水草など幅広く食べ、飢えにくい
🐢 繁殖力が高い一度に多数の卵を産み、毎年繁殖できる
🏃‍♂️ 行動範囲が広い陸上でもよく歩き、水場を求めて移動する力がある

このように、ミシシッピアカミミガメは日本の至る所に生息できる適応力を持っており、一部の山間部を除けば、日本中の何処でも棲みつくことが出来ます

また、彼らは気温の変化にも強いため、日本特有の四季と寒暖差にも平気で順応できるんです。

さらには雑食性で何でも食べるため、”そこに生き物か植物が生息していれば”、飢えることなく棲みつくことが出来てしまうのも恐ろしい…

また、ミシシッピアカミミガメは一度の産卵で20個以上の卵を産むことができるため、繁殖能力も非常に高いのも、彼らの数が増え続ける要因となっています。

一般的に、『環境適応能力が高い=外来種としての危険度が高い』と言われているため、いかにミシシッピアカミミガメの危険度が高いか、ということがわかるかと思います。

ちなみに、日本の在来種である『ニホンイシガメ』との環境適応力との比較は以下の通り。

項目ニホンイシガメアカミミガメ
生息環境の幅湿地や浅瀬が主ほぼすべての水辺に対応
食性雑食だが限定的非常に広範囲で選り好みなし
繁殖年1回・産卵数少ない年2回以上・多数産卵
適応力環境変化に弱い都市や農地にも定着可能

この表から見ても、ミシシッピアカミミガメとニホンイシガメの環境適応力の差は一目瞭然

ここまで適応力に差があるのに、身体のサイズや性格の凶暴性にまでミシシッピアカミミガメに軍配が上がるとなると、もう在来種たちに勝ち目はありませんね…

日本には天敵がいないから、増えたい放題…

ミシシッピアカミミガメが、日本で増加し続ける最大の要因となっているのが、『天敵がいないこと』です。

通常の生態系ピラミッドの場合、各生き物たちに対して必ず『天敵となる生き物』が存在しているため、一種類の生き物が異常に増え続けるということはあり得ません

しかし、日本に来たミシシッピアカミミガメの場合は話が変わります。

彼らの天敵となる生き物が存在しない生態系に、突如として現れてしまったため、ミシシッピアカミミガメは無限に増え続けることが出来てしまうんです。

ミシシッピアカミミガメの原産国である、アメリカではワニや大型の肉食鳥、アライグマやキツネなどが彼らの天敵となっていますが、日本にはタヌキ、同じく外来種のアライグマくらいしか、天敵になり得る動物は存在していません。

また、ミシシッピアカミミガメの幼体でさえも天敵が少ないため、産んだ卵の大多数が成体になってしまうのが現状です。

このように、ただでさえ環境適応力が高く、天敵がいないミシシッピアカミミガメが増え続けていることは、日本の生態系に現在進行形で悪影響をもたらし続けています。

現に、彼らの生息している日本の池や河川からは、日本の在来種がどんどん姿を消しているんです。

では、私たちがミシシッピアカミミガメを見つけた場合、どのように対処すべきなのでしょうか。

ミシシッピアカミミガメを見つけたら

ミシシッピアカミミガメは今や、日本中どこに行っても見かけるほどになっています。

池や用水路、河川などで日向ぼっこをしているミシシッピアカミミガメを見たことのある方はきっと多いはずです。

しかし、彼らは日本の生態系を現在進行形で破壊してしまっている外来種…

では、彼らを見つけた場合、もしくは捕獲した場合はどのように対処すればよいのでしょうか。

結論からお伝えすると

『そのまま放置しておく』or『覚悟を決めて飼育する』

基本的には、この2つの選択肢しかないのが現状です。

それでは最後に、この2つの『ミシシッピアカミミガメを見つけたときの対処』についてお話ししていきます。

ミシシッピアカミミガメを見つけたら、現状は『見て見ぬふり…』が最善策

ここまで、『ミシシッピアカミミガメが日本の生態系にとって危険な存在である』ということをお伝えしてきましたが、実は彼らを見つけたときに私たちができることはほとんどありません。

というのも、彼らはどこにでもいるように感じますが、実は”非常に警戒心が高い生き物”のため、発見することは容易なのですが、素人が使えることは”ほぼ不可能”といっていいほど、逃げ足が早くて隠れるのが上手いんです。

また、仮に捕まえることができたとしても、その『頑丈な甲羅』に身を隠したミシシッピアカミミガメを駆除することは非常に難易度が高いミッションになります。

私は幼少期から生態系保護活動、及び外来種駆除活動に携わってきたこともあり、今まで数えきれないほど(軽く500匹は超えるほど)のミシシッピアカミミガメを駆除してきました。

しかし、その駆除方法は

『甲羅から頭を引き摺り出して締める』or『冷凍してから処分』

というもので、とてつもない労力と時間がかかる作業のため、皆さんにお勧めすることは全くできません。

さらに最も大変なのは、駆除に成功したあとも『甲羅を含めたカメの亡骸(なきがら)を処分する』という作業が残っているということ。

正直、この作業が一番大変で、私はさまざまな手段を用いて『ミシシッピアカミミガメの亡骸の処分』を行なっていますが、場所も選ばなければならず、何時間もかかる作業のため、生半可な覚悟では難しいでしょう

何が言いたいかというと

『現状、ミシシッピアカミミガメの駆除は難しいので、基本的には放っておくしかできない』

ということです。

この記事を見て、ミシシッピアカミミガメの生態系破壊に危機感を持った方も、残念ながら彼らの数を減らすことはできない…

悔しいですが、これがミシシッピアカミミガメの駆除についての現状なんです。

では、もう一つの選択肢である、『覚悟を持って飼育する』についてはどうでしょうか。

ちなみにミシシッピアカミミガメを駆除する過程で、何度か焼き肉にしたことがあるのですが、その肉質は”めちゃくちゃジューシーで肉肉しい、川魚と鶏のササミのハイブリッドみたい”でした!

下処理は大変ですが、定期的に食べたくなります…

ミシシッピアカミミガメは”覚悟も持って”飼育することもできる!

ここまで、ミシシッピアカミミガメの問題点や危険性についてお話ししてきましたが、彼らはもともと観賞用のペットとして、日本に連れてこられた生き物であり、”愛情を持って飼育することができれば”『人生のパートナー』になり得る生き物です。

勘違いしないで欲しいのですが、私は『ミシシッピアカミミガメが悪い!』と言っているのではなく、『日本の生態系を破壊している外来種として、ミシシッピアカミミガメは問題だよ』ということを皆さんにお伝えしたくて、この記事を執筆しています。

ペットとしてのミシシッピアカミミガメは本当に可愛くて、長い間一緒に暮らすことのできるので、私自身も飼育していた経験があるほどです。

また、飼育方法はとてもシンプルで、彼らが自由に泳ぐことができるほどのスペースを用意し、そこに日光浴のための足場、太陽の代わりとなる紫外線ライト、そして人工エサを用意すれば簡単に飼育を始めることができます。

ただし、”絶対に”安易な気持ちで飼育を始めることがないようにしてください。

飼育を始めたら、ミシシッピアカミミガメを逃すことは絶対にNGですし、適切な環境を用意してあげられなければ、彼らが不幸な思いをすることになってしまいます。

ミシシッピアカミミガメは

『条件付特定外来生物』に指定されている

『最大サイズは30cm以上』

『寿命は20〜40年以上生きることもある』

という生き物であることをよく理解して、それでも愛情を持って、責任を持って最後まで飼い続けられる、という人だけが、ミシシッピアカミミガメを飼育する資格を持っています。

ミシシッピアカミミガメのために、そして日本の生態系のためにも、飼ってみたいのであれば”覚悟を持って”飼育を始めることがとても重要です。

ミシシッピアカミミガメの飼育設備

最後に、ミシシッピアカミミガメを飼育したい方向けに、必要な飼育設備について解説して終わりたいと思います。

ミシシッピアカミミガメの飼育に必要な設備は以下の通りです。

設備名役割・ポイントおすすめの仕様・注意点
🐢 飼育容器(水槽、衣装ケース、トロ舟など)カメの生活スペースとなるメイン設備。泳いだり甲羅干しをしたりする場。・40cm×60cm以上が基本(成体は120cm以上推奨)・深さも20〜30cm程度あると◎・フタ付きで脱走防止を
🪵 足場・陸地(バスキングスペース)甲羅干しや休憩に必要な陸地部分。・浮島タイプや岩型の足場が便利・滑りにくく、水に沈まないものを選ぶ・登りやすさに注意
☀️ 紫外線ライト(UVBライト)骨・甲羅の健康に必要なビタミンD3を合成させるための光源。・UVB 5.0~10.0タイプを使用・毎日8〜12時間点灯・6ヶ月ごとに交換推奨(光が劣化するため)
🍽 エサ(フード)成長や健康維持に欠かせない主食。・カメ専用配合フードが基本。週に数回は乾燥エビも。与えすぎに注意(肥満の原因)

それでは、各飼育設備について解説していきます。

飼育容器は衣装ケースorトロ舟がおすすめ!

ミシシッピアカミミガメは成長すると15cm以上にはなること、また成長ペースがとても早いことから、『衣装ケース』や『トロ舟』といった大きめの容器での飼育が望ましいです。

大きめの水槽での飼育も可能ですが、サイズの大きい水槽はかなり値段が高いので、個人的にはあまりオススメできません。

衣装ケースやトロ舟は飼育用に作られたものではありませんが、40cm×60cm以上のものが多く、さらにお手軽価格で手に入れることができるため、大型の生き物を飼育する際にはよく使用されています。

ちなみに、個人的にはトロ舟より、衣装ケースの方がオススメ!

その理由は、『衣装ケースは蓋付き&半透明なものが多い』からです。

トロ舟は基本的に不透明で蓋がついていないため、中のミシシッピアカミミガメの様子が観察できず、また別で蓋になるものを買う必要があります。

しかし、衣装ケースの場合、不透明で蓋付きであることがほとんどのため、中の様子が観察しやすく、蓋もついているので、一つでケージとしての役割を果たすことができるんです。

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もし、ミシシッピアカミミガメを飼育する容器で迷ったら、とりあえず衣装ケースを購入することをオススメしますよ!

足場、陸地は甲羅干しのためにマストアイテム!

ミシシッピアカミミガメを飼育する際には必ず『足場or陸地』を用意する必要があります

その理由は、彼らは魚とは違って、あくまでも”半水棲”のため、陸地で過ごす時間も多い生き物だから。

皆さんも公園の池や用水路などで、陸地にあがって甲羅を干しているミシシッピアカミミガメを見たことがあるのではないでしょうか。

ミシシッピアカミミガメにとって、陸地がないとストレスを感じてしまうどころか、泳ぎ疲れて死んでしまうこともある個体もいるくらい、陸地の有無は重要な問題です。

そのため、ミシシッピアカミミガメのケージには陸地になるようなオブジェクトを必ず設置するようにしましょう。

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ちなみに足場や陸地を設置する場合は、カメがスムーズに登れるように傾斜があるものを選ぶこともポイントです。

ミシシッピアカミミガメは半水棲だから、陸地は必須!

日光浴のために紫外線ライトは欠かせない!

ミシシッピアカミミガメは日中の間、陸地に上がって日光浴をして紫外線を浴びることで、体内活動を活性化させたり、甲羅や骨の形成に必要なカルシウムの吸収を助けている”ビタミンD3”を生成しています

また、日光浴には”甲羅の殺菌作用”という作用もあり、ミシシッピアカミミガメを始めとする半水棲ガメたちにとって、紫外線を浴びることは欠かせないんです

そのため、ミシシッピアカミミガメを飼育するケージには必ず、日光の代わりとなる『紫外線ライト』を設置しましょう

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紫外線ライトは、UVA・UVBが照射されるもので、光の量を調整できるものを用意するのがオススメですよ!

エサは市販のもので十分!

ミシシッピアカミミガメは雑食性の生き物で、食欲も旺盛な個体が多いため、基本的にはエサやりに困ることはありません

エサには、市販のカメ用の人工エサを使用するのがオススメです。

人工エサであれば、栄養バランスも整えられているため、エサの種類を多く用意せずとも、カメにとってバランスの良い食事を提供できます。

また、ミシシッピアカミミガメのエサやり頻度は、1日に1〜3回ほど与えれば十分で、たまにカルシウム補給兼おやつとして、乾燥小エビなどを与えるのも良いでしょう。

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まとめ

今回はミシシッピアカミミガメの日本における問題点、そして私たちができることについてお伝えしました。

正直、私たちにできることは少なく、絶対に飼育しているミシシッピアカミミガメを野生に放さず、彼らの生息域を広げないことが、一番大切なのかなと思います。

今回の記事でミシシッピアカミミガメを始めとする外来種問題に興味を持つ方が一人でも増えて、その問題性を周りに広めることで、少しでも日本の生態系が守られるキッカケになれば嬉しいです。

今後もこのブログにて、外来種問題について、定期的に取り上げていこうと思いますので、今後もぜひチェックしてみてください!

それでは、また!

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