
こんにちは、そーちゃんです。
かわいくて小さな体で、ここ数十年の間ずっと高い人気を得ているペット『ハムスター』。
ハムスターには”手軽に飼育できる”印象が定着していますが、実は快適な環境づくりや正しいお世話に関して、ちゃんとした知識が必要なペットなんですよね。
ということで今回は、これからハムスターを飼いたい方向けに、必要な飼育設備・餌・注意点などを、初心者の方にも分かりやすい形で解説していきます。
この記事を読めば、あなたも正しい知識を持った状態で”ハムスターの飼育”を始めることができますよ!
ハムスターを飼う前に知っておきたい基本情報

ハムスターは、げっ歯類(ねずみの仲間)に属する小動物です。
そして、ハムスターにはいくつか種類があるのですが、その種類によって”性格や体の大きさ”が異なります。
メジャーなハムスターの品種と特徴は以下の通りです。
| 種類名 | 体長 | 性格 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ゴールデンハムスター | 約15cm | おっとり・人に慣れやすい | 初心者向け。単独飼育が基本 |
| ジャンガリアンハムスター | 約8cm | 活発・好奇心旺盛 | 小柄で人気。寒さに比較的強い |
| ロボロフスキーハムスター | 約5cm | 警戒心が強い | 見て楽しむタイプ。複数飼いも可能 |
| キャンベルハムスター | 約8cm | 気が強い傾向 | 経験者向け。縄張り意識が強い |
この中でも特に有名なのは、『ゴールデンハムスター』と『ジャンガリアンハムスター』ですが、両者とも非常に飼いやすいのが特徴です。
特に『ゴールデンハムスター』は『ジャンガリアンハムスター』に比べて、身体のサイズが二回りほど大きく、性格もおっとりしていて人慣れもしやすいため、初心者の方に是非オススメしたい種類となっています。
『ロボロフスキーハムスター』と『キャンベルハムスター』に関しては、”警戒心が高い”ことや”気が強い”ということもあり、どちらかというと”ハムスターに慣れている方”が飼育している印象です。
ハムスターは、種類によって”性格”や”特徴”が大きく異なってくるため、お迎えする際には慎重に選ぶようにしましょう。
📝 ポイント
初めて飼う人には『ゴールデン』または『ジャンガリアン』がオススメ!
ハムスターの飼育に必要な基本設備

ハムスターをお迎えする前に、まずは飼育環境を整えるところか始めましょう。
飼育に必要な設備は以下の通りです。
| 道具名 | 役割 | 目安価格(円) |
|---|---|---|
| ケージ | 住まい。金網や水槽タイプがある | 3,000〜8,000 |
| 回し車 | 運動不足防止 | 1,000〜2,000 |
| 巣箱 | 休む場所。安心できる空間 | 800〜1,500 |
| 給水ボトル | 清潔に水を与える | 800〜1,200 |
| エサ皿 | 固形フードを入れる皿 | 300〜800 |
| 床材 | 保温・吸湿・巣作り用 | 1,000前後 |
| トイレ+砂 | トイレのしつけ用 | 1,000〜1,500 |
| エサ(ペレット) | 主食 | 1,000〜2,000/月 |
①ケージ(ハムスターの住まい)

ケージは、ハムスターの生活の中心となる、言わば『家』のようなものです。
ケージの大きさが狭すぎたり、通気性が悪いとストレスや病気の原因になるため、”サイズと素材選び”が非常に重要です。
ケージの種類は大きく3タイプあります。
| タイプ | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 金網ケージ | 通気性が良く、観察しやすい | においがこもらない、軽い | 床材が飛び散りやすい、かじり癖がある個体は注意 |
| 水槽タイプ(ガラス製) | 保温性が高く静か | 冬に最適、見た目がきれい | 通気性が悪く、夏は熱がこもる |
| プラスチックケージ | 軽くて掃除が簡単 | 持ち運びやすい | 傷がつきやすく、通気がやや悪い |
各ケージの種類には、それぞれの”メリット・デメリット”がありますが、私が初心者の方にオススメしたいのは『金網ケージ』です。
ハムスターの飼育には、”温度”と”通気性”がとても重要ですが、『金網ケージ』を使用することで、『”温度”は室温が反映される』『”通気性”がよくて臭いがこもらない』ということで、”温度と通気性の両方がケアできる”のが嬉しいポイント!
夏場はクーラーの効いた部屋、冬場は暖房が効いた部屋にケージを置いておくことで、ハムスターにとって快適な温度環境を作ることができます。
水槽タイプやプラスチックケージを使用すると、”通気性が悪い”ので夏場にケージ内の温度が高くなりすぎることがあるんですよね…
とはいえ、皆さんの飼育スタイルによって、適切なケージの素材も変わってくるので、上の表を参考にしながら最適なケージを選んでみてくださいね!
初心者の方には『金網ケージ』がオススメ!
②回し車は”運動不足の解消”のために設置!

夜行性であるハムスターにとって、『回し車』は”運動不足解消”の命綱のようなもの!
特に、野生下のハムスターは1晩で”数km”走るといわれるくらい、彼らは運動量の多い生き物です。
そのため、必ず回し車などの”運動不足解消グッズ”をケージ内に設置するようにしましょう。
回し車選びのポイントは、”静音設計(ベアリング内蔵)”のものを選ぶこと!
”静音設計”の回し車を選ぶことで、夜間にハムスターの騒音に悩まされることなく、”人間とハムスターにとって”快適な飼育環境を作ることができますよ。
”静音設計”の回し車を設置して、静かに運動できる環境を作ろう!
③巣箱はハムスターにとっての”プライベート空間”!

ハムスターは基本的に臆病で、暗くて狭い場所を好む生き物。
そのため、飼育下でも”暗くて隠れられる場所”を用意する必要がありますが、そこで活躍するのが『巣箱』です。
巣箱は、彼らが”昼間に安心して眠れるプライベート空間”のようなもので、これがないとハムスターの身体にかかるストレスが大きくなってしまいます。
巣箱の素材は、ハムスターが齧ってしまっても大丈夫なように『木製』か『陶器製』のを選ぶのが無難!
巣箱を設置して、ハムスターにとって”ストレスの少ない”環境作りを心がけましょう。
巣箱=プライベート空間で、設置しないと”ストレス過多”になると覚えておこう!
④給水ボトルを設置して、”常に新鮮な水”を!

ハムスターは水をあまり飲まないイメージがありますが、毎日”新鮮で綺麗な水”を与えなければなりません。
給水グッズには『お皿』と『ボトル式』の2種類がありますが、『お皿タイプ』の場合、ハムスターが水をこぼすなどして汚れやすいため、給水ボトル(吊り下げ式)を選ぶのが基本です。
給水ボトル内には、”カビや藻が生えやすい”ため、毎日水を取り替えることはもちろん、週1回はしっかりした洗浄を行うようにしてください。
また、給水ボトルを設置する際は、”ハムスターが立って飲める位置”を意識するのがポイントですよ。
給水ボトルは”常に清潔”な状態を保とう!
⑤エサ皿は”安定感”を重視して選ぼう!

ハムスターのエサ皿は、とにかく”安定感のある容器”を選ぶのが最大のポイント!
安定感のないものを選ぶと、ハムスターがケージ内を移動する際にエサ皿がひっくり返って、用意したご飯が散らばってしまうことも…
そのため、『重くて倒れにくい”陶器製のエサ皿』を用意するのがオススメ!
また、エサ皿は直径”7〜9cm”ほどの”浅め”のものを選ぶと扱いやすくて快適ですよ。
エサ皿は、”とにかく安定した”ものを選ぼう!
⑥床材は”必需品”!

ハムスターの飼育において、床材は”巣作り・保温・吸湿”を兼ねた必需品です。
ケージ底面の裸の床だと滑りやすく、ハムスターがケガをすることも…
ハムスターの床材には以下のような種類があります。
| 種類 | 特徴 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 紙製チップ | 柔らかく安全 | アレルギーが出にくい | コストがやや高い |
| 木製チップ(広葉樹) | 香りが良く吸湿性◎ | 自然素材で快適 | 針葉樹(ヒノキ・スギ)は避ける |
| ティッシュ | 一時的な代用可 | 安価・柔らかい | 衛生面で長期使用は× |
この中で個人的にオススメしたいのは『木製チップ』の床材で、”吸湿性・ニオイ対策”が他の床材に比べて、とても優秀で使いやすいのがポイント!
床材は、ハムスターが過ごしやすい環境作りに繋がることはもちろん、ニオイ対策にもなるため、私たち人間にとっても快適な環境にも貢献してくれることを念頭に置いて、慎重に選ぶようにしましょう。
床材は、”ハムスター&人間”にとって快適な環境作りに貢献する大切なもの!
⑦トイレとトイレ砂を必ず設置しよう!

ハムスターは”決まった場所で排泄する習性”があります。
そのため、猫や犬のように”トイレを覚える”ことが可能なのがハムスターの大きな魅力なんです。
ハムスター用のトイレは、三角形の”ケージの隅に置くタイプ”が設置しやすくてとてもオススメ!
また、トイレ砂は『ハムスター専用トイレ砂(鉱物系または紙系)』を使用するようにしましょう。
トイレのしつけ方のポイント
- おしっこのついた床材をトイレ砂に混ぜる。
- 何日か続けると、その場所が『トイレ』として認識される。
⑧エサ(ペレット)選びは慎重に!

ハムスターのエサは、”ペレット”と呼ばれる『ハムスター専用フード』を使うのが非常にオススメ!
この『ハムスター専用フード』には、ハムスターの成長に必要な栄養素がバランスよく配合されているため、主食にするのにピッタリな代物なんです。
もちろん、様々なエサを組み合わせてバランスの良い食事を与えることも可能ではありますが、正直”ハムスター専用フード”を使うのが”簡単で確実な選択肢”だと思いますよ!
主食には”ハムスター専用フード”を使うのがオススメ!
ハムスターの餌と食事管理

先ほども紹介しましたが、ハムスターの主食は『ハムスター専用フード(ペレット)』を使うのが一般的です。
この専用フードに加えて、野菜や穀物などを副食としてバランス良く与えていきましょう。
ハムスターのエサとして用いられる食材は以下の通りです。
| 食材 | 種類 | 与える頻度 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ハムスター専用フード | 主食 | 毎日 | 主食の7〜8割を占めるように |
| 野菜(にんじん・ブロッコリーなど) | 副食 | 週3〜4回 | 水分が多すぎる野菜は避ける |
| 果物(りんご・いちごなど) | おやつ | 週1〜2回 | 糖分過多に注意 |
| ひまわりの種 | おやつ | ごく少量 | 好物だが脂肪分が多い |
| ミルワーム | タンパク源 | 週1回程度 | 生き餌または乾燥タイプでOK |
この表を参考に、ハムスターが良いバランスで栄養を摂取できるように、食事管理をしてみてください。
また、ハムスターに与えてはいけない食材も存在しており、基本的に”刺激の強い食べ物”は与えないようにしましょう。
⚠️ハムスターに与えてはいけない食材
チョコレート、ネギ類、アボカド、ジャガイモの芽などは中毒の原因になるので、ハムスターには与えないようにしてください。
ケージの掃除とお世話の基本

ハムスターは、基本的に”清潔を好む生き物”です。
ただし、掃除をしすぎるとハムスター自身のにおいが消えて”ストレスになる”こともあります。
そのため、ハムスターのストレスにならない程度の掃除頻度を覚えておくことがとても重要です。
掃除本土の目安は以下を参考にしてみてください。
| 掃除内容 | 頻度 | ポイント |
|---|---|---|
| トイレの砂替え | 毎日 | 汚れやすい部分を中心に |
| 餌・水の交換 | 毎日 | 餌の残りを確認し、腐敗防止 |
| 部分掃除(床材の交換) | 週2〜3回 | 臭いや汚れが目立つ部分のみ |
| 全面掃除(ケージ洗浄) | 月1回程度 | すべて洗い、乾燥させる |
掃除のコツ
ケージの匂いをすべて消すと、ハムスターの縄張りがなくなり不安になってしまうため、元あった床材を少しだけ残しておくようにしましょう。
ケージ内の『温度・湿度管理』のポイント

ハムスターは体が小さいこともあり、温度変化にとても敏感な生き物です。
特に、日本の冬と夏は温度管理に十分な注意をしなければなりません。
| 季節 | 適温 | 対策 |
|---|---|---|
| 春・秋 | 20〜25℃ | 特に問題なし |
| 夏 | 25℃以上で注意 | エアコン・保冷材で温度調整 |
| 冬 | 18℃以下で注意 | ヒーターや暖房器具で保温 |
基本的に、ハムスターを飼育する際はケージ内の温度を”20〜25℃”をキープする必要があるため、夏はクーラーの効いた部屋、冬は暖房の効いた部屋で飼育するのが良いでしょう。
夏はクーラーを使用するのがオススメですが、冬は『小動物用ヒーター』を設置することで、飼育部屋の暖房を使用するよりも電気代を節約することができるので、是非導入を検討してみてください!
また、ハムスターを飼育する際の適切な湿度は”40〜60%”となっており、あまりにも湿度が高すぎると”カビやダニ”が発生する原因となってしまうので注意しましょう。
適温:20〜25℃ 適湿:40〜60% と覚えておこう!
まとめ

ハムスターは寿命が2〜3年ほどと短い生き物です。
しかし、毎日のお世話を通してたくさんの癒しと学びをくれる生き物でもあります。。
ハムスターの飼育ポイントまとめ
- ケージ内を清潔に保つ
- 食事と温度をしっかり管理
- 命を大切に、最後まで責任を持つ
あなたも今日から、小さな家族との幸せな時間を始めてみませんか?
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