ペットの餌は何を与えたらいいの? 人工餌?生き餌? 徹底解説!
こんにちは、そーちゃんです。
皆さん、トカゲやレオパなどの昆虫食の生体をお迎えするなら、生き餌を与えますか?それとも人工餌を与えますか?
私はフトアゴヒゲトカゲのあごすけをお迎えする際、ショップの店員さんから「この子は活コオロギを与えて育てています」と言われたので、お迎えして3ヶ月ほどは活コオロギを昆虫食として与えていました。
正直、私は活コオロギなどの虫に全く抵抗がなく、むしろ生き餌を食べる「野性味溢れるでかいトカゲ」に憧れていたので、生き餌中心の飼育は大歓迎でした。
しかし、あごすけのお迎えから3ヶ月ほど経ったある日を境に、私は飼育しているペットたちの餌を少しずつ人工餌に切り替えるようにしていきました。
なぜ、「生き餌しか勝たん!」と思っていた私が、急に心変わりをしたのか。
きっかけはXでみたこんなポストでした。
「生き餌しか与えない飼育はリスクが高い」
最初は何を言っているのかよく分かりませんでしたが、考えれば考えるほどにこれまでの自分の考えが根本から覆されていきました。
今までの私は、「もともと野生で生きているんだから生き餌を与えてなんぼでしょ!」というスタンスで飼育していました。
しかし、このポストがきっかけで「生き餌、人工餌のそれぞれの良さ」に目を向けるようになり、さらには「人工餌にも慣れさせないといけない」と思うようにもなりました。
ということで、今回は生き餌と人工餌を徹底比較し、私なりの見解を話していきたいと思います。
生き餌のメリット
1.食いつきがよい
生き餌の最大の魅力は、何といってもその食いつきの良さでしょう。
「人工餌は食べないけど、生き餌なら食べる」という話はよく耳にしますが、その逆はあまり聞きません。
ショップさんでも「人工餌食べます!」という文字は目にしますが、「生き餌食べます!」という文字は目にしたことがありません。
昆虫食の生き物は、野生化では当たり前に生きた昆虫を捕食して生きています。
彼らは本能的に生きた昆虫に反応するようになっているため、当然生き餌の方が食いつきはいいのです。
実際、我が家のあごすけも生き餌を見ると、人工餌を与えたときより反応がはるかに早く、すごい勢いで駆け寄ってきます(笑)
2.生き餌を捕食する姿はかっこいい
やはり爬虫類を飼育する方は、誰しもが「野生の姿を見てみたい」と一度は思いますよね!!!
先ほどもちらっとお話ししたように、生き餌を与えることによって、野生下で獲物に食いつく姿に限りなく近い様子を見ることができるんです!!!
生きている獲物を捕まえるという、迫力あるかっこいいペットのワンシーンが見たいという方にとって生き餌を与えてみることはよい選択肢です。
生き餌のデメリット
1.入手方法が安定しない
生き餌の最大のデメリットだと私が感じるのは、この「入手ルートの不安定さ」という点です。
例えば、「普段仕入れているお店が潰れてしまったら」「災害などで家から出れなかったら」などの不測の事態において、生き餌の入手は安定しません。
また、仕入先の急な環境変化などで値段が高騰したり、流通しなくなるということも大いにありえます。
もちろん、生き餌を自前で繁殖させている方などはそのリスクは低いですが、それでも環境の些細な変化で「生きている餌」には「死んでしまう」「数が減ってしまう」というリスクがあることは抑えておくべきでしょう。
2.生き餌の飼育にもコストがかかる
当然ながら、餌として消費される運命だとしても生きるものにはそれ相応の管理が必要になります。
つまり、生き餌のための飼料や温度などの環境管理は絶対に欠かせません。
また、栄養満点の餌を食べた生き餌の方が、何も与えていない生き餌よりも、ペットに与えたときの栄養価は高くなります。
私もコオロギのためのケージ、隠れ家、栄養満点の餌などを用意して、高クオリティの生き餌をペットに提供する努力をしています。
このことから分かるように、生き餌を扱うということは余分に管理コストがかかることになるというのは生き餌のデメリットの一つです。
人工餌のメリット
続いては人工餌についてです。
1.管理が楽
人工餌の最大のメリットの一つは間違いなく、管理が容易だという点です。
消費期限さえ守れば、大量にストックしておくことも可能なので、災害や環境の変化などの不測の事態にもある程度の期間なら耐えることができます。
また、人工飼料であれば一部を除き、温度管理すらも必要ないことが多く、追加のコストもほとんどかかりません。
2.栄養バランスが考えられている
そして、人工餌のもう一つのポイントは「栄養価が高く、バランスがよい」という点です。
例えば、この写真を見てください。
こちらはレオパドライの原材料名と栄養素なのですが、例えばビタミン類やミネラル類はレオパの健康には必要な栄養素です。
しかし、生き餌だけ与えていてもこれらを効率よく摂取することはできません。
このように、人工餌には飼育しているペットたちに欠かせない栄養素がバランスよく含まれていることが多いです。
気づかない方も多いですが、人工餌って実はとても万能なんです。
人間もバランスの良い食事を心がけなければいけないように、爬虫類たちにもなるべくバランスの良い給餌をしたいですよね!!!
人工餌のデメリット
こんなにバランスがよい給餌ができて、管理も楽なら人工餌の方がいいじゃん!と思いますよね。
でもそんなにうまくはいかないんです…
先程、生き餌のメリットでもお話しましたが、人工餌によく食いつく個体って実は限られているんです。
というのも、野生下では動いている獲物を捕食している生き物にとって、動かない餌はあまり魅力的に映らず、本能的に反応しない場合が多いです。
ショップさんで「人工餌食べます!」と表記されている個体が少ないのも、ベビーの頃から育てていても、人工餌に反応しない個体が多いからなんです。
まあ、人間も好き嫌いはありますもんね…(笑)
結論
では、結論としてどのように育てるのが正解なのか?
生き餌と人工餌を両方食べれるようにするべきだと私は思います。
たとえ「普段から生き餌しか与えるつもりがない」という方でも、人工餌も受け付けるように少しずつトレーニングすることが必要です。
だからといって、急に人工餌を与え始めるのは良くないですよ!!!
というのも、生き餌が主食の個体にとって、急な人工餌への切り替えというのは生体に大きな負担になってしまいます。
私の場合、「毎日人工餌をチラつかせる」「3日ほど人工餌しか与えない」など、少しずつ人工餌に慣れさせるトレーニングを3ヶ月ほど前から始めて現在も継続しています。
万が一の事態が発生して、生き餌が入手出来なくなったときに
「何も食べれずに死んでしまう」
そんな悲しい結末に終わりたくないですよね。
ペットの将来のためにも、人工餌を多少は食べれるようにトレーニングしていくことが重要なのではないでしょうか。
私のおすすめのフトアゴヒゲトカゲの人工餌はこちら。
私はこのフトアゴドライをオレンジジュースでふやかして与えています!!!
続いて私のおすすめのレオパードゲッコーの人工餌はこちら。
このレオパドライはレオパはもちろん、我が家のフトアゴヒゲトカゲやフクロモモンガからも大人気なほど、嗜好性高めです!!!
まとめ
今回は「生き餌と人工餌」についてお話しました。
この記事がもう一度ペットに与える餌について考えるきっかけになれば嬉しいです。
まだ生き物を飼育していない方も、この記事を参考にしながらお迎えする生体と餌について考えてみてください!!!
以上、そーちゃんがお送りしました!!!
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