ケヅメリクガメの飼育は難しい!?基本情報から飼い方、注意点まで徹底解説!

リクガメ

こんにちは、そーちゃんです。

ペットとしてのカメといえば、手のひらサイズのかわいらしいカメを想像する方が多いかもしれません。

しかし、今回ご紹介する「ケヅメリクガメ」は、そのイメージを大きく覆す大型のリクガメです。

温厚な性格と迫力のある見た目で、近年ではエキゾチックアニマルとしての人気も高まっています。

この記事では、ケヅメリクガメの基本情報から魅力、注意事項、飼い方までを初心者にもわかりやすく解説していきます。

ケヅメリクガメってどんな生き物?

ケヅメリクガメ(英名:African Spurred Tortoise)は、アフリカのサバンナ地帯に生息する世界で3番目に大きなリクガメです。

動物園や生物園で展示されていることも多く、その大きな身体とゆったりとした動きで人気を集めています。

後ろ足と尻尾の間にニワトリの足にある蹴爪のような突起があることから、「ケヅメ(蹴爪)リクガメ」と名付けられています。

基本情報

  • 原産地:サハラ砂漠南縁(アフリカ中部から西部)
  • 体長:成体で60cm~80cm前後
  • 体重:成体で最大100kgほど
  • 寿命:50年〜100年近く
  • 性格:温厚で人懐っこいが、力は非常に強い
  • 価格帯:幼体は5000円ほどで販売されることも。成体は5万円〜30万円程度(個体差・サイズにより変動)

ケヅメリクガメをお迎えする上での注意点

先ほどお伝えしましたが、ケヅメリクガメは最大で甲長が80cm、体重は100kgにも到達する、非常に大型のリクガメです。

爬虫類ショップや爬虫類イベントでは、幼体の小さいサイズが5000円ほどで販売されていることも多く、その可愛らしい見た目に魅了されて、先のことをあまり考えずにお迎えしてしまう人が多数見受けられます。

その結果、数年後に手に負えないサイズになってしまい、ショップなどに引き取ってもらう飼い主さんが後を絶ちません。

まずはこの記事を読んで、ケヅメリクガメをお迎えする上で、どのような環境を用意しなければならないかを知っておくことが大事です!

もちろん、覚悟を持った上でお迎えすれば、一生を共にする最大のパートナーとして、人生を彩ってくれることは間違いなしですよ!

ケヅメリクガメの魅力

人懐っこくて賢い

ケヅメリクガメは見た目の無骨さに反して、とても人懐っこい性格をしています。

飼い主の足音を覚え、近づくと寄ってくることもあるとか…

日々の世話を通じて、カメとの信頼関係が築かれていくのを実感できることも魅力のひとつです。

長寿で一生のパートナーに

リクガメ全般に言えることですが、特にケヅメリクガメは非常に長寿です。

ギリシャリクガメなどの小型のリクガメは寿命が30年ほどなどに対して、ケヅメリクガメは50年はもちろん、環境によっては100年近く生きることもあります。

つまり、お迎えすると一生の付き合いが開始すると言っても過言ではありません。

家族ぐるみで、ケヅメリクガメが寿命を全うするまで、大切に飼育する覚悟が求められます。

堂々とした存在感

体重が数十キロにもなるケヅメリクガメは、その美しい甲羅も相まって、まさに「歩く岩」のようなビジュアル。

その存在感は圧倒的で、部屋や庭にいるだけで特別な空間を演出してくれます。

エキゾチックアニマル好きにはたまらない魅力と言えるでしょう。

飼い方と飼育環境

先ほど魅力をお伝えしましたが、ケヅメリクガメは気軽に飼えるペットでは決してありません

ある程度の知識に加えて、広い飼育スペースと設備が必要です。

では具体的にどのような環境が必要なのでしょうか?

飼育スペースの確保

成長すると非常に大きくなるため、屋内のケージ飼いは基本的に不向きです。

室内でケージ飼いをするのであれば、最低でも20畳ほどのスペースを与えなければなりませんが、現実的ではありませんね(笑)

理想は庭付きの一軒家で、広々とした屋外スペースで自由に歩き回れる環境が望ましいです。

冬場は屋内に避難させる必要があるため、広い室内スペースも必要になります。

通常の一軒家であれば、1階はケヅメリクガメが歩き回っても問題ないスペースにするくらいの覚悟が必要です。

日光浴

ケヅメリクガメなどのリクガメを飼育する際には、日光浴についての知識が欠かせません。

ここでは簡単に日光浴について解説します。

■ なぜ日光浴が必要なの?

ケヅメリクガメはアフリカの乾燥したサバンナ地帯が原産。

自然界では太陽の光を毎日たっぷり浴びながら暮らしています。

そんな彼らにとって、日光浴は次のような健康維持のためのカギになります。

◎ 主なメリット

  • ビタミンD3を生成 カルシウムの吸収を助けて、丈夫な甲羅と骨をつくる
  • 代謝を整える食欲・活動量・排泄が安定する
  • 免疫力アップ → 病気の予防にもつながる

特にカルシウム不足による甲羅の変形(クル病)や骨軟化症の予防には、日光浴が欠かせません。

■ どのくらい日光浴させるべき?

できれば毎日30分〜1時間程度、自然光に当ててあげるのが理想です。

ただし、以下の条件が整っていることが大前提です。

日光浴させるときのポイント

  • 晴れていて気温が20℃以上
  • 風が強すぎない日
  • 日陰を作れる場所も用意(暑すぎると脱水や熱中症になる)

暑い日でも、カメが自分で日陰に逃げられるスペースを必ず確保してあげましょう。

■ 室内飼育の場合はどうするの?

日本では、冬のように気温が低い季節もあり、毎日外に出せないこともあります。

そんなときは、爬虫類専用のUVBライトが活躍します。

UVBライトを使う際の注意点

  • UVB10.0相当のライトを選ぶ
  • 毎日8〜12時間点灯
  • ライトから甲羅までの距離は20〜30cm
  • ライトは半年に1回交換(光が見えてもUVBは弱まります)

自然光が一番ですが、UVBライトでもきちんと補えますので安心してください。

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■ 日光浴で気をつけること

  • 脱走防止:意外と力が強いので、囲いがある場所で
  • アスファルトはNG:暑くなりすぎて足裏を火傷する危険あり
  • 観察を怠らない:ぐったりしていたらすぐ日陰や室内へ

日光浴はとても大事!

ケヅメリクガメにとって日光浴は、食事と同じくらい大事な健康習慣

しっかりと太陽やUVBライトの恩恵を受けられるようにしてあげることで、健康で元気な姿を保つことができます。

もし日光浴を十分にさせられない環境にあるなら、UVBライトを活用して、人工的にでも「太陽の代わり」を作ってあげましょうね。

温度と湿度管理

原産地がサバンナ地帯なので、高温・乾燥を好みます

理想的な気温は30℃前後

日本の冬は寒すぎるため、保温器具(ヒーター、暖房マット、爬虫類用サーモスタットなど)を使って温度管理を徹底する必要があります

身体が冷えすぎてしまうと、代謝が低下してしまい、消化不良や体調不良の原因となるので注意しましょう。

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食事

ケヅメリクガメは草食性で、主に牧草(チモシーなど)や野菜を食べます。

カルシウムの補給も重要で、カメ用のサプリメントを与えると安心です。

果物は糖分が多いため、おやつ程度にとどめましょう。

おすすめの餌一覧を下にまとめたので参考にしてみてください。

🐢 ケヅメリクガメのおすすめ餌一覧表

カテゴリ食材例給与頻度メモ・注意点
主食(葉野菜)チンゲン菜、春菊、小松菜、サラダ菜、カブの葉、大根の葉毎日シュウ酸が少ない葉野菜を中心に選ぶ
野草・牧草オオバコ、タンポポ、クローバー、チモシー、バミューダグラスできるだけ頻繁に無農薬のものを選び、よく洗って与える
その他野菜カボチャ、ニンジン(すりおろし)、ズッキーニ週に2〜3回色味を加えるためや栄養のバリエーション用
果物(おやつ)イチゴ、バナナ、リンゴ、キウイ月に1〜2回糖分が多いので与えすぎに注意
カルシウム源ボレー粉(カキ殻)、カトルボーン(イカの甲)、サプリメント毎日少量骨や甲羅の健康維持に必須。
おすすめのサプリメントは下にまとめてあります。
水分補給新鮮な水、キュウリ、スイカ少量常時、夏場は多め常に水を用意し、果物は水分補給の補助として活用

⚠️ 与えてはいけないもの(避けるべき食材)

  • キャベツ(甲状腺に影響のある成分を含む)
  • パンやごはんなどの炭水化物
  • 肉類・乳製品(草食なのでNG)

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糞尿の処理と掃除

ケヅメリクガメは大型のリクガメなだけに、糞尿の量もかなり多めです。

屋外飼育であれば自然に分解されやすいですが、屋内の場合はこまめな掃除と衛生管理が不可欠です。

飼育の注意点

  • 脱走防止:力が強く、フェンスを押しのけて脱走することもあるため、囲いは頑丈に。
  • 噛み癖はないが、ぶつかってくる力は強力家具を壊すこともあるので注意
  • 動物病院の確認カメを診てくれる動物病院は限られるため、事前に確認しておきましょう

まとめ

ケヅメリクガメはその巨体と人懐っこい性格で、多くの飼い主を魅了してやみません。

ただし、その飼育には広いスペース、長期間の世話、季節ごとの温度管理など、しっかりとした準備と覚悟が必要です。

「見た目だけで飼う」のではなく、「一緒に生きていく存在」として迎える心構えが大切です。

きちんとお世話をすれば、彼らはあなたの一生のパートナーになってくれるでしょう。

以前紹介したリクガメの床材についての記事も是非チェックしてみてください!

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