
こんにちは、そーちゃんです。
夜行性で大きな瞳が愛らしい『フクロモモンガ』。
フクロモモンガが飼い主に懐いている姿や、『キュルキュル』と鳴く声がSNSに流れてきて、その姿に魅了されている方もきっと多いはずです。
しかし、そんなフクロモモンガを飼い始めても『1匹だけで寂しくないの?』『複数で飼った方が幸せ?』と気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フクロモモンガの多頭飼育と単頭飼育の違い、それぞれのメリット・デメリット、そして彼らが持つ社会性について、初心者の方でも分かりやすいように解説していきます。
これからフクロモモンガのお迎えを考えている方や、すでに1匹飼っていて仲間を増やすことを検討している方は、是非参考にしてください。
🐾 フクロモモンガは群れで生きる動物

まず理解しておきたいのが、フクロモモンガは非常に社会性の高い動物だということです。
野生のフクロモモンガは、オーストラリアやニューギニアの森林で10匹前後の群れ(コロニー)を形成して、お互いに協力しながら生活しています。
基本的にフクロモモンガは、昼間は仲間と一緒に巣で眠り、夜になると食べ物を探しに出かけるという生活サイクルを送っています。
つまり、彼らにとって『誰かと一緒にいること』は自然な状態なのです。
このため、人間に慣れていないうちは単頭飼育でも問題ありませんが、長期的には『仲間がいることで安心する』という性質を持っているため、複数匹での飼育が望ましいという側面もあります。
では、具体的にフクロモモンガの単頭飼育と複数匹での飼育はどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
🧍♀️ 単頭飼育の良さと注意点

まず、フクロモモンガの”単頭飼育”についてお話ししていきます。
メリット・デメリットをそれぞれ2つに絞って解説していくので、是非最後まで見ていってくださいね。
メリット①:慣れやすく、スキンシップが取りやすい

単頭飼育の最大の魅力は、何といっても『飼い主との絆を深めやすいこと』です。
フクロモモンガは警戒心が強い動物ですが、他の個体がいない環境では、飼い主を群れの一員として認識しやすくなります。
根気よくコミュニケーションを取ることで、我が家のフクロモモンガのように手の中に眠ってしまったり、肩に乗ってくるほど懐いてくれることもあるくらいです。
メリット②:管理がしやすい

フクロモモンガを1匹だけで飼育する場合、食事量や排泄の状態、健康チェックなどを把握しやすく、とにかく健康管理がしやすいのが大きなメリット!
特に、フクロモモンガなどの小さな生き物たちは、些細なストレスや体調不良がキッカケで、一気に容態が急変してしまうことも…
フクロモモンガを飼育する上では『体調不良の細かなサインも絶対に見逃さないこと』がとにかく重要になってくるので、初めての方には”単頭飼育が安心かな”と個人的に思います。
デメリット①:寂しさを感じやすい

フクロモモンガは社会性の高い動物ゆえ、1匹だけの飼育の場合、孤独を感じてしまうことがあります。
特に飼い主が日中不在がちで関わってあげられる時間が少ないと、ストレスによる鳴き声の増加、毛づくろいのしすぎ(自傷行為)などが起こってしまうことも…
そのため、もし1匹だけで飼育する場合は、フクロモモンガを長時間ひとりぼっちにしないよう、毎日スキンシップを取る時間を確保することが大切です。
デメリット②:刺激が少なく、運動不足になりやすい

フクロモモンガを1匹だけで飼育していると、ケージ内にて仲間と遊ぶことがなくなってしまうため、そもそもの活動量が減りがちです。
しかし、ケージ内にハンモックや回し車、木の枝などの遊具を設置することで、フクロモモンガが活発に動けて退屈しない環境を整えることもできるので、飼育環境次第では問題ないと言えるでしょう。
🐿️ 多頭飼育の魅力と注意点

続いては、フクロモモンガを飼育する上で主流となっている”多頭飼育”について解説していきます。
メリット①:仲間と寄り添い、安心できる

フクロモモンガはスキンシップが大好きな生き物で、特に野生下では仲間同士で毛づくろい(グルーミング)をしながら寝る習性があります。
多頭飼育の場合は、この『仲間と寄り添う安心感』を再現できるため、飼育下におけるストレスが減り、フクロモモンガが精神的に安定するんですよね。
また、お互いに匂いを嗅いだり、鳴き交わしたりする姿は見ているだけで癒されます…
メリット②:自然な行動や社会性が見られる

フクロモモンガを複数匹飼育すると、1匹だけでは見られない『社会的なやり取り』も観察できるのも大きなメリットの1つ!
・順位づけ(ボス的な個体の存在)
・巣作りの協力
・グルーミングのし合い
など、まるで小さな群れのように生活している様子は、まさに”フクロモモンガ本来の姿そのもの”です。
デメリット①:相性トラブルが起きることも

フクロモモンガに限らず、多頭飼育で一番気をつけたいのが『ケンカ・相性問題』です。
特にオス同士で飼育すると、彼らは縄張り意識が強いため、発情期には争ってしまうこともあり、最悪の場合は”怪我をするほど”の喧嘩に発展することも…
ちなみに、対策としては
- 初対面の個体はいきなり同居させず、別ケージで慣らす
- 匂い付きの巣材を交換して、少しずつお互いの匂いに慣らす
- 最初の同居は監視下で短時間から
といったステップを踏むことがとても重要になってきます。
デメリット②:飼育コストが増える

当然ながら、フクロモモンガを複数匹飼育していると、食費・ケージの広さ・病院代などが、飼育する個体数に応じてどんどん増加していきます。
また、フクロモモンガの”望まない繁殖”を防ぐためには、”オスとメスを同居させない配慮”も必要です。
もし、多頭飼育をしていて繁殖を望まない場合は、オスの去勢を検討するか、性別ごとにケージを分けるようにしましょう。
💡 多頭飼育と単頭飼育、どちらが向いている?

では最後に、『多頭飼育と単頭飼育にそれぞれ向いているのは一体どんな人なのか』についてお話ししていきます。
これを見ながら、あなたのライフスタイルと照らし合わせて、どちらの飼育方法を選ぶのかの参考にしてみてください!
【単頭飼育が向いている人】

- 初めてフクロモモンガを飼う初心者
- 毎日しっかりコミュニケーションを取れる
- 一匹一匹を丁寧に世話したい
フクロモモンガの単頭飼育に向いているのは、毎日コミュニケーションをとりながら丁寧に世話をすることのできる方です。
具体的には、日中がそこまで忙しくないか、夕方から夜にかけて時間をたくさん確保できる方が、単頭飼育に向いているでしょう。
また、『まだフクロモモンガを飼育したことがない』という方は、”一旦フクロモモンガとの生活に慣れる”という意味でも、単頭飼育から始めるのがオススメです。
【多頭飼育が向いている人】

- フクロモモンガに慣れていて、性格や相性を見極められる
- 広めのケージや複数の設備を用意できる
- 出費や世話の手間が増えても苦にならない
フクロモモンガの多頭飼育に向いている方の条件は、まず前提として”フクロモモンガの飼育に慣れている”ことが挙げられるでしょう。
多頭飼育をするには、フクロモモンガに関する”ある程度の知識と経験”、さらには適切な飼育環境と経済状況が必須となります。
そのため、初めから多頭飼育をするのではなく、段階を踏んでからフクロモモンガの個体数を増やしていくべきでしょう。
ただし、フクロモモンガの習性から考えると、”多頭飼育の方が合っている”というのは間違いないので、色んな知識や経験を積んで、飼育環境や経済状況を整えられる方であれば、『多頭飼育をした方がいいのでは』と個人的には思います。
🧠 フクロモモンガの社会性を理解することがカギ

フクロモモンガは単なるペットではなく、「感情」や「絆」を大切にする動物です。
彼らは仲間や飼い主との触れ合いを通して安心感を得ます。
そのため、『多頭飼育=必ず幸せ』『単頭飼育=かわいそう』とは限りません。
フクロモモンガを飼育する上で大切なのは、飼い主がどれだけ愛情を注ぎ、環境を整えられるかであることを覚えておきましょう。
🪶 まとめ|あなたに合った飼い方を見つけよう

フクロモモンガは、仲間と寄り添いながら生きる愛情深い動物です。
多頭飼育をするにしても、単頭飼育をするにしても、飼い主が家族の一員として向き合うことが一番の幸せにつながります。
あなたのライフスタイルや飼育環境に合わせて、最適な形を選び、可愛いフクモモたちとの暮らしを楽しんでくださいね。
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