
最近人気の高まっている爬虫類飼育の中でも、飼いやすさと模様のバリエーションの豊富さで、圧倒的な人気を誇るレオパードゲッコー。
特に、レオパードゲッコーの”モルフ(色・模様・血統のバリエーション)”を楽しむ飼い主さんが増えており、2025年現在も新たなモルフが続々と誕生しているんです。
ということで今回は、2025年版の人気モルフランキングと、モルフを選ぶ際のポイントを初心者の方や中級者向けにじっくりと解説していきます。
これからレオパードゲッコーの飼育を始める方も、追加で新しい個体を迎えたい方も、是非参考にしてみてくださいね!
レオパードゲッコーの『モルフ』って何のこと?

それでは、レオパードゲッコーのモルフについて早速解説していきたいのですが…
そもそも、レオパードゲッコーについて書かれた本やネット記事で見かける『モルフ』とは一体何のでしょうか。
『モルフ』とは色・模様・形状のバリエーションのこと!

レオパードゲッコーを語る上でよく耳にする『モルフ』とは、特に爬虫類や両生類の飼育・繁殖分野で用いられることの多い用語で、『遺伝情報によって決定する、色・模様・形状などの変化バリエーション』のことを指します。
レオパードゲッコーに限らず、様々な生き物に『モルフ』は存在していますが、レオパードゲッコーほど”モルフの開拓”が進んでいる生き物はなかなかいないんですよね。
そのモルフの数は、およそ『200種類以上』と言われるほど!
それ故に、レオパードゲッコーは他の爬虫類たちに比べて圧倒的な人気を誇っているというわけです。
レオパードゲッコーのモルフはなぜ人気?

レオパードゲッコーが人気な理由の1つに、『モルフが豊富であること』が挙げられるといいましたが、実はそれ以外にも人気の秘密があります。
実は、レオパードゲッコーのモルフは他の種に比べて、『非常にモルフの違いが分かりやすくて、鮮やかである』という特徴を持っているんです。
具体的には、レオパードゲッコーには”黄色・オレンジ・白・黒”などの綺麗な発色をしたモルフが多く、その鮮やかさはさながら芸術品のよう!
その他にも、希少なモルフも一定数存在しているため、コレクションを兼ねて飼育しているという方が急増しており、『飼育×コレクション』という新しい趣味の形が実現できるのも、レオパードゲッコーの大きな魅力なんです。
また、そんなモルフは毎年新しいものが増えているため、まるでファッションの流行のような感覚で楽しむことができるのも面白いですよね。
ちなみにレオパードゲッコーの飼育方法にはこちらの記事で詳しくまとめているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
2025年版 レオパードゲッコーの人気モルフランキング!

それでは、いよいよレオパードゲッコーの人気モルフを紹介していきます。
『人気モルフ』とはいえ、明確な販売数データが国内外で公開されているわけではないため、本ランキングでは一般的な流通・SNSでの露出・入手難易度などを総合して“おすすめ人気モルフ”として紹介します。価格・入手難度は流動的なので、あくまで目安です。
| ランク | モルフ名(略称) | 特徴・魅力 | 選び方のポイント |
|---|---|---|---|
| 1位 | “タンジェリン”/“オレンジ系” | 鮮やかなオレンジや赤みの強い色が特徴。ケージ内で非常に映える。SNS映え・展示会でも人気。 | オレンジの発色・尾の色、斑紋のバランス、成長後の色の変化を確認。初心者にも比較的手に入りやすい。 |
| 2位 | “ブリザード”/”パターンレス系” | 斑紋がほぼない・淡色系の体色(白〜クリーム色)を持つ個体。モルフらしさが強く、『色がキレイ』で人気。 | 斑紋が少ない分、尾の太さ・体格・健康状態を重視(模様がないため外見の良し悪しが見えにくい)。 |
| 3位 | “ハイイエロー”/“ボールドバンド系” | 元来のワイルドタイプに近い黄色地に斑紋が少なめ、発色が強いタイプ。価格面でも比較的手が出しやすい。 | 黄色の鮮やかさ+斑紋の入り具合(多すぎず少なすぎず)のバランス。入荷量が多いため選びやすい。 |
| 4位 | “アルビノ系” | 黒色(メラニン色素)が極端に少ない、淡~ピンク系〜黄色系体色のバリエーション。血統次第で希少性上昇。 | アルビノ系は目の色・尾の色・インキュベーション温度での微変化が出やすいため、親個体・血統・販売者の信頼性を確認。 |
| 5位 | “メラニスティック”/”ブラックナイト系”/レア系” | 黒系/濃色系のモルフ。希少価値・コレクション性が高い。入手困難・価格も高め。 | 色が濃ければ濃いほど価格やリスクも上がるため、初心者向けではない。健康・繁殖背景を確認し、信頼できるブリーダーから購入を。 |
タンジェリン/オレンジ系

まず、レオパードゲッコーの人気モルフとして真っ先に挙げられるのが、この『タンジェリン』というモルフ。
『タンジェリン』の個体は、鮮やかなオレンジ色を身に纏っているのが最大の特徴で、『尾がオレンジ』、『頭部にオレンジ寄り』など、その発色は個体によって差があります。
非常に美しい発色が魅力ですが、『成長すると色が薄まる』『オレンジ発色のムラがある』などの特徴も併せ持っているため、お迎えする際には注意が必要。
『タンジェリン』の個体の選び方としては、生後すぐにお迎えするのではなく、”発色が安定してから”、自分の好みの発色をした個体を選ぶのがオススメです!
ブリザード/パターンレス系

続いて紹介するのは、シンプルで美しい個体をお迎えしたいという方に大人気の『ブリザード』と呼ばれるモルフです。
このモルフは、レオパードゲッコーによく見られる斑紋(マダラ模様)が極端に少ない、もしくは全くないという、非常にシンプルな模様が特徴!
余計な模様がなくシンプルな個体だけに、とても神秘的で幻想的な雰囲気を纏っているのが『ブリザード』というモルフの最大の魅力なんです。
ただし、『模様があった方が好み』という方には、このモルフは個性が強すぎる可能性もあるため、ショップなどで実際に見てみてから判断するのが良いでしょう。
ハイイエロー/ボールドバンド系

次に紹介するのは、子どもから大人まで幅広い層から絶大な人気を集める『ハイイエロー』と呼ばれるモルフです。
このモルフは、とにかく”黄色”という見た目のインパクトが強く、色も鮮やかな点が人気のポイント!
また、ワイルド個体に近いような色味をしていることから、飼育をする上での安心感もあるため、特に『爬虫類に最近興味を持った』という方から高い人気を得ています。
また、『ハイイエロー』の個体は、基本的に”どこの爬虫類ショップに行っても必ず1匹はいる”くらい入手しやすく、価格もレオパードゲッコーの中では比較的お手頃なことも人気の要因です。
アルビノ系

そして、個人的に大好きなのが、この『アルビノ』というモルフです。
『アルビノ』の個体は、黒色の色素が極端に少ない体色が特徴で、目も淡色で体も淡い色をしているため、”儚くも美しい”という、まるで桜の花のような”日本人の心をくすぐる魅力”を持っているのが最大の魅力。
アルビノとは、遺伝的な要因でメラニン色素をほとんどまたは全く作れない個体のことです。体や目、毛・皮膚などが白っぽくなり、目が赤やピンクに見えるのが特徴です。
色が全体的に淡いため、見た目のインパクトこそ、他のモルフに比べたら控えめな印象を受けますが、『淡色が好き』『目立たずも確かな美しさを持った個体がいい』という方には本当にオススメできるモルフとなっています。
ただし、『アルビノ』という個体は、元来遺伝による”色素異常”であるため、繁殖難易度や飼育管理には十分に注意してくださいね。
メラニスティック/ブラックナイト系(希少系)

最後に紹介するのは、レオパードゲッコーのモルフの中で、最も入手が困難である『メラニスティック/ブラックナイト』というモルフ。
このモルフは、黒い体色が最大の特徴で、特に『ブラックナイト』と呼ばれるモルフは、まさに
”漆黒”という言葉がふさわしいほど、非常に黒が濃い体色を持っているんです。
その黒さは、他の生き物ではなかなか見られず、さらには大変美しいため、特にレオパードゲッコー愛好者の方やマニアの方から、絶大な人気を得ていることで有名!
また『メラニスティック/ブラックナイト』の個体は、そもそもの希少性が高いことから、レオパードゲッコーの中ではトップクラスに価格が高く設定されており、さらにはなかなか入手が困難なんですよね…
そのため、『希少性が高い個体がいい』『将来的にブリードも視野に入れたい』という”中・上級者”に向いているモルフといえるでしょう。
初心者の方がいきなり飼育を始めるには、少しハードルが高いかもしれません…
飼育初心者におすすめのモルフ&注意点

では、レオパードゲッコーの経験がないor少ないという初心者の方には、そんなモルフがオススメなのでしょうか。
個人的にオススメしたいのは”入手しやすい”モルフ!

私が初心者の方にオススメしたいのは、『ハイイエロー』や『タンジェリン』といったレオパードゲッコーの中でも定番といわれるモルフです。
これらのモルフであれば、基本的にどこの爬虫類ショップに行ってもいるくらい、”入手しやすく、価格も比較的安価”なため、特に『初めてレオパードゲッコーを飼育する』という方にオススメできます。
生き物飼育を始める際に、安価で生体が購入できると
『その分飼育設備にお金や労力をかけられて、充実した飼育環境が整えられる』
という大きなメリットがあるため、レオパードゲッコーの場合も、最初は安めで入手しやすい個体を選ぶのがベターといえるでしょう。
逆に注意したいモルフは”希少なモルフ”!

初心者の方にオススメしたいモルフは、先ほど挙げた通りの”入手しやすい”モルフなのですが、逆に”初心者の方にはオススメできないモルフ”も存在しています。
それは『ブラックナイト』や『アルビノ』などといった『希少で価格が高額なモルフ』です。
これらの希少なモルフは、生体をお迎えする際のコストが高いため、”万が一のトラブルが起きたときのリスクが非常に高い”んですよね…
また、『生体代が高すぎて、飼育環境に十分なお金をかけられない…』なんてことになると本末転倒のため、初心者の方にはあまりオススメできません。
また、ベビーのときに『色が鮮やかで綺麗だから』といってお迎えしてしまうのも要注意!
レオパードゲッコーは成長にともなって色が変わることがあるため、成長後にイメージと違う発色になっていることが結構あるんです。
『希少で美しい』『色が鮮やか』な個体をお迎えしたい気持ちは痛いほど分かるのですが、お迎え後に後悔しないように、十分に注意して覚悟を決めてから判断するようにしてくださいね。
よくある質問 Q&A 〜レオパードゲッコーのモルフについて〜

では最後に、レオパードゲッコーのモルフについて、よく聞かれる質問をいくつかピックアップして、Q&A形式にまとめてみたので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
Q1. モルフによって飼育難易度は変わりますか?
→ はい、少し変わる可能性があります。例えば、珍しいモルフ・希少血統のものは繁殖歴や健康チェックが十分でない場合もあり、初心者にはややリスクがあります。
しかし『色/模様だけで大きく飼育法が変わる』というわけではなく、基本的な飼育環境(温度・湿度・隠れ家・餌)はすべてのモルフで変わりません。
Q2. モルフは価格が高ければ高いほど“良い”個体ですか?
→ 価格=『希少性』『血統』『発色の良さ』などの指標ではありますが、必ずしも『初心者にとって最良』ではありません。むしろ価格が控えめで、健康状態良好・飼いやすい個体を選ぶほうが長く飼育を楽しめます。
お迎えする際は、販売者の信頼性・アフターケア・個体の状態(尾・食欲・動き)を重視しましょう。
Q3. 成長したら色が変化しますか?
→ はい、変化します。特にベビーなどの若い個体は、”孵化時の温度”や
”飼育環境の違い”によって発色が変わることが報告されています。 そのため、お迎え時に『成体時の色味』『成長過程で色がどう変わるか』を販売者に確認しておくと安心です。
Q4. モルフ選びで“繁殖”も視野に入れています。何を気をつければ良いですか?
→ 繁殖を前提にするなら、以下の点が重要です
- 血統(親・先祖の情報)を明示しているか
- 遺伝子の組み合わせ(劣性・優性・不受精率など)を理解しているか
- 繁殖による健康リスク(近親交配・遺伝子疾患など)を把握しているか
- 成体として健康に育っているか(尾の太さ・動き・食欲)
初心者であれば、まず“鑑賞目的”で飼育に慣れてから繁殖にチャレンジするのが無難です。
Q5. 日本国内での流通・価格の目安は?
→ モルフの種類・血統・成体/幼体の違いで大きく変わるため一概には言えませんが、定番モルフ・一般血統の幼体であれば比較的安価(3000円程度〜)で入手可能ですが、希少モルフや血統付きの成体では数万円〜数十万円に及ぶケースもあります。そのため、お迎えする際は価格の理由をしっかり理解して選びましょう。
まとめ

今回はレオパードゲッコーのモルフについて、特に初心者の方に向けた内容でお話ししました。
レオパードゲッコーのモルフを選ぶときは、見た目だけでなく飼いやすさや健康状態も重視するのがとても大切!
また、2025年の人気モルフは『タンジェリン』『ブリザード』『ハイイエロー』『アルビノ系』『メラニスティック系』などですが、初心者はまず健康な個体を選び、環境を整えてから好みの色や模様を選ぶのがオススメですよ。
このサイトでは、他にもレオパードゲッコーを始めとする生き物についての記事を多数掲載しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!





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