こんにちは、そーちゃんです。
皆さんは、普段街中を歩いているとき、こんな植物を目にしたことはないでしょうか。

この植物は『セイタカアワダチソウ』と呼ばれており、
現在日本で増え続けている、大変危険な”外来種”となっています。
では、この”セイタカアワダチソウ”は一体、どこが危険なのでしょうか。
実は、”セイタカアワダチソウ”の問題は、私たち日本人が、
『放っておくと、私たちが知っている風景や景色が変わってしまうほど、
”危険すぎる環境問題”』
なんです。
ということで、今回は
について、分かりやすくお話ししていきます。
”セイタカアワダチソウ”とは?

では初めに、”セイタカアワダチソウ”がどんな植物なのか、について解説していきます。
”セイタカアワダチソウ”とは、北アメリカ原産のキク科の多年草※であり、本来は日本に生息するはずのない”外来植物”です。
※多年草とは、一度根付くと数年以上にわたって毎年成長・繁殖を繰り返す植物であり、外来種の場合はその強い繁殖力と定着力によって在来植物を圧迫し、生態系のバランスを崩す危険性があります。
では、どうして”セイタカアワダチソウ”は日本で大繁殖してしまったのでしょうか。
それは、
- 園芸用植物として持ち込まれた
- 養蜂業者が、蜂のエサである蜜を確保するために持ち込んだ
という2つの経緯から、第二次世界大戦前に輸入されてきたというのが、彼らが日本にやってきた主なキッカケです。
その後、第二次世界大戦を経て、日本人が”セイタカアワダチソウ”を管理するのが難しくなり、
その結果、”雑草”として一気に大繁殖してしまうことになりました。
そして、現在は
など、日本の至るところで、一面に大繁殖している姿が確認されるまでになっています。
”セイタカアワダチソウ”の問題点と危険性

では、”セイタカアワダチソウ”の危険性は一体どのようなところにあるのでしょうか。
①在来植物を駆逐する”圧倒的な繁殖力”

”セイタカアワダチソウ”の最大の問題点は、その”異常”ともいえる『繁殖力の高さ』です。
まず、”セイタカアワダチソウ”は毎年秋〜冬にかけて、”花粉→種子※”による繁殖を行いますが、
その際に、一本の”セイタカアワダチソウ”から飛ばされる種子の数は、
なんと”5万粒〜300万粒”といわれるほど…!
※植物の繁殖は、花粉が雌しべに運ばれて受粉することで受精が起こり、その結果として新しい個体のもととなる種子が形成されることで行われます。
そんなに大量の種子が、一斉に”セイタカアワダチソウ”に成長してしまうと考えると、本当に恐ろしい繁殖力ですよね。

また、”セイタカアワダチソウ”は”種子”からだけではなく、”地下茎※”からも繁殖を行なっています。
※地下茎とは地中を横に伸びて新たな芽や根を出す茎のことで、”セイタカアワダチソウ”のように、
この地下茎で広がる植物は広範囲に急速に繁殖しやすい特徴があります。
そして、毎年6月頃になると、”セイタカアワダチソウ”は地下茎による繁殖を始めて、その数を順調に殖やしていくのです。
さらに、”セイタカアワダチソウ”は成長すると、”2m以上”にもなって群生するため、
『他の植物が成長するための、”日光”を遮断してしまう』
という問題も発生します。
つまり、”セイタカアワダチソウ”が一度繁殖してしまった土地では、他の植物が繁殖せずに、
”彼らの一強状態”になってしまうのです。
しかし、”セイタカアワダチソウ”の繁殖における問題点には、さらに厄介なものが存在します。
②アレロパシー(化学物質)による他種排除

”セイタカアワダチソウ”は、『アレロパシー』という性質を持っています。
この『アレロパシー』とは、”セイタカアワダチソウ”自身が、
『地下茎や根から、他の植物の成長を妨げる化学物質を土壌に放出する仕組み』
です。
その結果、”セイタカアワダチソウ”の近くでは、
『他の植物が極めて育ちにくい』
という状態になってしまうんですよね…
つまり、”セイタカアワダチソウ”は、ただ繁殖力の競争に強いというだけではなく、
『周囲の植物を意図的に排除する』という、非常に厄介な存在なのです。
③生息している”昆虫・動物”にも影響が及ぶ

これまでに挙げた理由で、その地域の”セイタカアワダチソウ”の占有率が大きくなってしまうと、
その地域に生息している、”昆虫・動物”にも大きな影響が出てしまいます。
- 地域の植物が”セイタカアワダチソウ”だらけになってしまう
- 他の植物を食草とする”昆虫”が激減してしまう
- その昆虫を食べていた”鳥類”が減ってしまう
- 結果として、地域の生態系※が大きく縮小してしまう
※生態系とは、生物同士や生物と環境が相互に関わり合って成り立つバランスの取れた仕組みであり、外来種の侵入はその関係性を崩して在来種の減少などを引き起こすことがあります。
このように、”セイタカアワダチソウ”が増えてしまうということは、
『その地域の生態系が大きく崩れてしまう』
ということを意味するのです。
実際に、私が住んでいる地域でも、”セイタカアワダチソウ”が増えすぎたことによって、
”ススキ”や”ヨシ”といった植物が数を大きく減らしてしまい、
その結果、”オオヨシキリ”や”カヤネズミ”といった、日本の固有種たちの姿が見られなくなってしまいました。
私たちが”セイタカアワダチソウ”の繁殖を阻止する方法

では、そんな”セイタカアワダチソウ”の増加に歯止めをかける方法はあるのでしょうか。
結論からいうと、私たちにできることは”存在します”。
ただし、”個人レベルで出来ること”と”自治体・地域レベルで出来ること”は異なるので、注意が必要です。
①個人レベルで出来ること

まず、私たちが”個人レベル”で出来ることとしては、
『”セイタカアワダチソウ”を発見したら、”根から”引き抜いて処分する』
というものがあります。
”セイタカアワダチソウ”には、”地下茎”が存在するため、
基本的には”根から引き抜く”というのが、一番の駆除方法です。

背の高い、このような植物を見つけたら、すぐに根から引き抜いてしまってください。
ただし、”セイタカアワダチソウ”を引き抜く際には、注意しなければならないことがあります。
それは、
『引き抜いた”セイタカアワダチソウ”を”絶対に放置しない”』
ということです。

彼らは、引き抜かれたとしても、
など、しぶとく種を存続させようとします。
そのため、引き抜いた”セイタカアワダチソウ”は、少し面倒ではありますが、
『袋に入れて持ち帰って、燃えるゴミとして処分する』
というのが正しい駆除方法なので、是非覚えておいてください。
②自治体・地域レベルで出来ること

次に、”自治体・地域レベル”で出来ることとしては
などが挙げられます。
特に、現代の日本人の大半には、私たちが直面している、『環境問題への”興味・関心”』が
足りないと感じているので、教育活動は速やかに促進してほしいものです。
また、実際に”草刈り”や”在来植物の再生事業”などを行なっている団体は多くありますが、
まだまだ数が足りておらず、世の中に周知されていないのが。今後の大きな課題といえます。
”セイタカアワダチソウ”の環境問題に直面する、日本人への警鐘

”セイタカアワダチソウ”の問題は、単なる『雑草問題』ではありません。
この問題は、
『人間が持ち込んだ外来種によって自然が壊れている現実』です。
もし、このまま”何もしないで”放置してしまうと…
そんな”暗い未来”が現実となってしまいます。
そうならないためにも、
今、私たちに出来ることを考えて、それを行動に移していきたいものです。
まとめ

今回は、”セイタカアワダチソウ”について、色々お話ししてきました。
皆さんの中に一人でも、このような”外来種問題”や”環境問題』”に目を向けてくれる方がいることを願っています。
このサイトでは、今回の他にも、
などを取り扱った記事を多数投稿しています。
興味のある方は是非チェックしてみて下さい!

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