
こんにちは、そーちゃんです。
”冬”は爬虫類飼育者にとって”最も気をつけたい季節”。
何故なら、本来温暖な地域に生息している爬虫類にとって、冬の寒さは”命に関わる重大リスク”になりうるからです。
そして毎年、冬になると
『気づいたらケージ内の温度が”15℃”だった…』
『ヒーターをつけているのに温度が安定しない』
という相談があとを絶ちません…
そんな事故を未然に防ぐため、この記事では『初心者でも失敗しない冬の暖房設備・おすすめアイテムの選び方と使い方』を初心者〜中級者の方向けに分かりやすく解説していきます。
1. 冬の爬虫類飼育で起きる危険

日本の冬場は”0℃以下”にまで冷え込む地域もあるため、ある程度”寒さ対策”をしていないと、低温が苦手な爬虫類には、次のようなトラブルが起こりやすくなります。
特に、周りの温度が”20℃以下”に落ち込むと、多くの爬虫類の活動が低下、そして体内機能が正常に機能しなくなってしまうため、
『ケージ内を常に”その爬虫類の種類に合った適正温度”に保つ』
ことが非常に重要になってくるわけです。
2. 爬虫類の種類別、適正温度早見表

ここでは、冬の温度管理の基準として、代表的な爬虫類たちの適温(適正温度)をまとめました。
皆さんもこの表を参考に、ケージ内の温度を調節してみてください。
| 種類 | 昼の適正温度 | 夜の適正温度 | バスキング | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| レオパードゲッコー | 26〜30℃ | 24〜26℃ | 不要 | 底面の暖かさが重要 |
| クレステッドゲッコー | 22〜26℃ | 20〜23℃ | 不要 | 暑さに弱いので加温しすぎ注意 |
| フトアゴヒゲトカゲ | 26〜32℃ | 22〜26℃ | 36〜40℃ | バスキングライト必須 |
| コーンスネーク | 26〜28℃ | 24〜26℃ | 不要 | パネルヒーターのみでも管理可能 |
| ボールパイソン | 28〜30℃ | 26〜28℃ | 不要 | 湿度と併せて管理 |
| アオダイショウ | 24〜28℃ | 22〜25℃ | 不要 | 日本の冬では加温必須 |
3. 冬の暖房に必要な基本設備

冬の爬虫類飼育では、次の①〜③のアイテムを組み合わせて用意するのが一般的です。
① ケージ内の局所加温(底面 or 上部)

『パネルヒーター』はケージの底面に設置して暖める、『セラミックヒーター』はケージの上部に設置して暖めるアイテムとなっています。
どちらも、ケージ内に”温度の勾配”を作るのに貢献してくれるアイテムであり、冬を乗り切るためには、”どちらかは必ず設置する必要がある”と言えるでしょう。
② ケージ全体の温度維持

『暖突』や『遠赤外線ヒーター』は、ケージ全体を”じんわりと暖める”効果があるアイテム。
基本的には、この2つのアイテムのどちらかを使用することで、ケージ内の温度を暖かく調整していきますが、『暖突』を使用するのが一般的です。
③ 外部環境の保温

全体的な温度を管理するには、『飼育部屋の暖房』と『サーモスタット』を併用するのが一般的!
なかでも、『サーモスタット』は絶対に覚えておきたい”必須アイテム”であり、
『あらかじめ設定した温度を自動で保つために、ケージ内の温度を感知して、加温・冷却アイテムのON・OFFを制御してくれる』
という優れものです。
詳しくは後ほど解説していきます。
4. 冬に必須の暖房アイテムを詳しく紹介!

以下では、爬虫類飼育で使用されることの多い、代表的な暖房設備を詳しく解説していきます。
①パネルヒーター(底面保温)

パネルヒーターの役割は、ケージ底面からじんわりと加温し、暖かい場所(ホットスポット)を作ること。
ケージ内の”一定箇所”を局所的に暖めることで、ケージの中に”温度勾配※1”を作ることができるため、爬虫類にとって快適な環境を作ることができます。
※1 温度勾配とは、ケージ内に“暖かい場所から涼しい場所までの温度差”を作ることです。これにより爬虫類が自分で快適な温度を選べるため、体温調節がスムーズに行われ健康維持につながります。
また、パネルヒーターは『レオパードゲッコー・ヘビ・トカゲ類』といった、ほぼ爬虫類全般の飼育に有効なため、是非用意しておきたい暖房アイテムの1つです。
パネルヒーターを設置する際は、ケージ底面の1/3〜1/2ほどを占めるように敷くことも覚えておきましょう。
②セラミックヒーター(上部保温)

セラミックヒーターは、”光を出さず”にケージの上部から空気を温める暖房アイテム。
パネルヒーターに比べて、”ケージ全体を暖める”効果に優れており、複数の暖房アイテムを組み合わせたい冬場に是非使いたいアイテムです。
ただし、セラミックヒーターは”直下が高音になりやすい”というデメリットがあるため、基本的に”サーモスタットと併用して”使用することを検討してください。
セラミックヒーターは”必ず”サーモスタットと併用して使用しよう!
なお、ケージによってはセラミックヒーターを設置する場所がない場合もあるので要注意!
セラミックヒーターを使用するのであれば、ケージ選びの際に『セラミックヒーターを設置するのに十分なスペースがあるか』を確認してみてくださいね!
③暖突(だんとつ)

暖突は、多くの爬虫類飼育者が愛用している、”天井に設置する”ことでケージ内を暖める『遠赤外線ヒーター』です。
暖突を使用することで、ケージ全体が”ムラなく温まる”ため、冬の”メイン暖房アイテム”として多くの爬虫類飼育者から重宝されています。
また、パネルヒーター同様、どの爬虫類を飼育するにも使いやすい性能をしているのもGOODです!
ただし、単品で使用するには発熱量が高すぎてコントロールしづらいため、サーモスタットと併用することを強くオススメします。
暖突もサーモスタットと併用して使用しよう!
④サーモスタット(温度管理の必需品)

最後に紹介するサーモスタットは、暖房アイテムを安全に使用するための”マストアイテム”!
サーモスタットの役割は大きく3つあります。
サーモスタットは温度を感知して、”自動”で接続されている機器のON・OFFを作動することができるため、暖房アイテムにありがちな『ケージ内が高温or低温になりすぎてしまう』という事故を未然に防ぐことが可能なんです。
また、サーモスタットは様々な暖房機器に接続することが可能で、先に紹介したすべてのアイテムを一括、サーモスタットに管理させることもOK!
ちなみに我が家でも、爬虫類ケージの暖房機器はサーモスタットに管理させていますが、今まで事故は起きたことがありません。
多少、お値段は高いものの”絶対に買って損はない”と言い切れるほど、大変優秀なアイテムなので、皆さんも是非用意してみてください!
サーモスタットは、爬虫類飼育の”マストアイテム”!
5.部屋ごとの暖房は必要?

私自身、よく聞かれるのが『飼育部屋の暖房は必要なの?』という質問ですが、単刀直入にお答えすると
『冬は暖房を使って“部屋ごと暖める”のが最も安全』です!
正直、ケージ内だけをいくら暖めていても、飼育部屋が”10〜15℃”では暖房機能が追いつきません。
そのため、最低でも室温を”20〜24℃”になるように調整した上で、ケージ内の暖房器具を揃えるのがベストです!
飼育部屋の暖房は必要!室温を”20〜24℃”に保とう!
6.温度管理のよくある失敗と解決方法

最後に、爬虫類を飼育している中で、『温度管理についてよくある失敗と解決方法』をまとめてみました。
Q.ヒーターをつけているのに温度が上がりません…
A. 飼育部屋の室温が低すぎる可能性があります。部屋の暖房をつけるなどして、”ケージ外”の保温を見直してみましょう。
Q.温度が場所によってバラバラになってしまいます…
A.『パネルヒーター + 暖突』など、複数の暖房機器を組み合わせると、ケージ内の温度は安定します。
Q.ケージ内の温度が高くなりすぎてしまいます…
A.サーモスタットの使用を要検討してください。冬でも、ケージ内の温度が高くなりすぎて、”命に関わる事故”に発展してしまうことは少なくありません。
7.まとめ 冬は“暖房設備 × サーモスタット”が命を守る

爬虫類飼育の冬対策は、
- ケージ内の局所加温
- ケージ全体の暖房
- サーモスタット
- 部屋の暖房
この4つを組み合わせて初めて安定します。
冬は爬虫類にとって、”最も命の危険が高まる季節”ですが、正しい飼育設備と管理方法があれば安心して乗り切ることができますよ。
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気になる方は是非チェックしてみてください!




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